超音波分散処理装置は、材料分散用の超音波処理装置の一種であり、強力な出力と優れた分散効果を特徴としています。この分散装置は、液体のキャビテーション効果を利用して分散効果を実現します。

従来の分散法と比較して、出力が高く分散効果に優れているという利点があり、様々な材料の分散に使用できます。特にナノ材料(カーボンナノチューブ、グラフェン、シリカなど)の分散に適しています。現在、生化学、微生物学、食品科学、薬学化学、動物学など、幅広い分野で利用されています。

この装置は、超音波発生装置と超音波トランスデューサーの2つの部分で構成されています。超音波発生装置(電源)は、220VAC、50Hzの単相電源を周波数変換器を介して20~25kHz、約600Vの交流電源に変換し、適切なインピーダンスと電力整合でトランスデューサーを駆動して縦方向の機械振動を発生させます。この振動波は、試料溶液に浸漬されたチタン合金製の振幅可変ロッドを介して分散試料を振動させ、超音波分散の目的を達成します。

超音波分散装置の注意事項:

1. 無負荷操作は許可されません。

2. 起伏棒(超音波プローブ)の水深は約1.5cm、液面は30mm以上です。プローブは中央に配置し、壁に接触させないでください。超音波は垂直方向の縦波であるため、深く挿入すると対流が発生しにくくなり、破砕効率に影響します。

3. 超音波パラメータ設定:キーを装置の動作パラメータに設定します。細菌など、温度に敏感なサンプルの場合は、通常、屋外で氷浴を使用します。実際の温度は25℃未満である必要があります。そうしないと、タンパク質、核酸が変性してしまいます。

4. 容器の選択: 大きなビーカーとしていくつのサンプルを選択するか。これは超音波でのサンプルの対流にも役立ち、超音波分散装置の効率を向上させます。


投稿日時: 2021年5月19日